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CATEGORY : アニメ映画感想
テレビまんが「昭和物語」劇場版
DATE : 2011-02-20-Sun  Trackback 0  Comment 0
 近場の劇場では上映終了が来週というので、雪の中とりあえず見てきた。祝日なこともあってか、ガラガラでもなかった。

 ちなみにテレビ版の先行放送は、録画はしたけどまだ1本も見てない状態。溜まっている内に1回容量不足で途中までしか録れてなくて、それ以来見る気が出ないで今に至る。まぁ、本放送を待つ感じ。

 というわけで、事前情報なし状態での観賞でした。わざわざ先行放送したのは、映画だけだと情報が足りないという判断あってのことかもしれないと、いささか心配で、せめてキャラ名ぐらい覚えてから来るべきだったとも思ってましたが、そんなに準備していく必要はなかった風。映画の内容からすると、全体的なまとまりがあまりないのの言い訳として、テレビシリーズがあるのかも。

 というわけで、映画という長尺の割には、小さい話をいくつかまとめて見せられたような印象でした。一応裕子姉ちゃんの話がメインっぽいけど、これといって何かまとまったわけでもオチがついたわけでもので、ただ昭和のある時が過ぎていっただけという風にも見える。

 時代を昭和にすることで、その時代だからこそ起こること、どんな時代でも変わらないことを、強く印象づける効果があると思われるのですが、「昭和」というキーワードで思い出されることを適当に突っ込んだだけで、これといった「物語」を見た感覚がないかも。黒電話、新幹線、カラーテレビ、東京オリンピック、モノレール、町工場、オートメーション化、三色ボールペン、王・長嶋、カミナリおやじ…当時は当たり前だったり、新しかったりしたことが、ただ、入っている。今現在でいうなら、「近々地デジ化らしいよ?」とか「スマートフォン欲しい」とか、会話の中に急に入っているだけ…とまででもないか…、アンテナ交換でひとモメ、パケット代でケンカ…ぐらいまではやったかな。どちらにせよ、あるあるネタの範囲は越えてない風。それをドラマだと思えるかどうかで、話の印象は結構違うのかも知れない。

 映画を見終えて、一番に思ったのは、「結局、何がしたかったの?」ということ。アニメ映画なんてものは、いくらいろいろ詰め込んだところで、結局のところ「関連商品買ってね」というメッセージが一番強いわけで、そういうところがなく、ただ作りたくて見せたいものを作った…ということなんだろうけど、これはこれで気持ち悪いものだなぁ…と、アニメ映画を見すぎた身としては、思わざるを得ない。8月のシンフォニーはまだ宣伝臭があったけど、こうなるとさらに宗教臭く思える。宗教団体がバックについてると言われたらすぐ納得できる感じ。福圓がまたメインキャストなのも、関係者ということであればすぐ納得だし…。でも宗教作品と見ると、「説教」の部分が特に見あたらないんだよなぁ。本当に、どこの、誰に、どう見て、どう感じて欲しいのかが、見えない作品であったと思う。

 これが、明治や江戸時代の話であれば、当時を映像化するだけで、それなりに意味があるのかとも思えますが、昭和を感じたければ、わざわざ昭和を描いた新作を見るのではなく、昭和に作られた旧作を見ればいいじゃないかと思ってしまう。そういう意味では、今現在であっても「平成物語」や「21世紀物語」は作られていないわけですが…。

 懐かしさを感じたいというだけであれば、その目的は果たせる映画だと思う。自分としてはもう1歩踏み込んだ何かが欲しかった。

 あと、画質が最低だった。コントラストが強すぎて白飛びしてるわ、エッジがガタガタしてるわ…。納品が悪いのか設備が悪いのか技術が悪いのか知らないけど、「(初見は特に)ちゃんと見たい」という気持ち的には途中で帰りたくなったよ…。
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