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ONEPIECE FILM「STRONG WORLD」入場者特典ONE PIECE0巻 画像は0巻…の引換券。引き替えたら画像差し替え予定で。(差し替えました)。もうひとつの入場者特典(ワンピースベリーマッチダブルカード)ももらえず。あきらかに用意数が不足すぎるのだが、その辺も戦略の内なのかなぁ。

 もう平日見なら2日前にチケット引き替える必要もない感じだったかも。それなりに空いてた。まぁド真ん中で見られたのでよしとする。

 「奴は本気だ(He is "MAJI")」ということで、原作者・尾田栄一郎製作総指揮という触れ込みの映画でしたが、確かに「奴は本気」でした。これまでのワンピースの原作ストーリーにはないオリジナル映画だと、いまいち振るわなかった感をどうにか払拭してやろうという「本気」を感じました。

 原作継続中のオリジナルストーリーの映画というのには、いろいろお約束…というか制約があって、キッズ向けだとその制約がさらに厳しくなります。オリジナルでやるとなった場合、その制約の中でどうにかして面白いものを作らなければならないという命題が与えられ、これまでの映画では、そこで苦労している感が実に大きくありました。

1.主要キャラ全員の「見せ場」を必ず入れること
2.原作のストーリーに影響があってはいけない、映画ストーリーがなくても話が繋がっていること(元通りにすること)
3.原作に出る予定のある悪魔の実は使ってはいけない
4.キッズ映画は90分程度でまとめること
5.芸能人のゲスト声優を使うこと
6.見せ場に新しい必殺技を入れること

 どれも実に厳しい条件です。この制約に沿って作ると、主要キャラの今後に関わる重大な事件は起こしてはいけないし、伏線を入れても、原作の伏線を消化してもいけない、今後も使える新必殺技を作ってもいけないということに。

 「ヤツは本気」だったのはまさにこの部分で、“この制約をきっちり守りつつ作っちゃった”というところ。さすがに上映時間だけは110分になってましたが。「こういう制約を背負っていても、作り方次第でちゃんと面白くできるんだ!」という「本気」を感じる映画でした。泣き笑いで言えば、原作ストーリーを焼き直しした(この制約から解放されている)アラバスタ編や冬島編の映画の方がよほどキましたが、それはフィールドの違うことですから。

 ということで、この制約の中で、やっていいこととやっちゃいけないことを探りながら、やっていいけど原作者じゃないとできないようなことを入れ込んで、1本の映画に仕上げた…という印象の映画でした。オリジナル映画の出来としては一級品です。オリジナル映画では、オマツリ男爵も異彩を放っていますが、オマツリ男爵はワンピース“らしさ”があまりなかったからなぁ。

 工夫として強く感じられたのは、コスチュームやクリーチャー、映画オリジナルキャラクター等のデザイン部。制約は多いけど、予算は潤沢なので、画面的な部分を強化するのはむしろ推奨されるぐらいなもんで。映画用のコスチュームにくるくる着替える麦わら海賊団はそれだけで楽しい。

 そしてクリーチャーは、今回の話の中心にも位置するような生き物でもあり、さらに各キャラクターの見せ場を作る「相手」として重宝されていたご様子。冒頭の麦わら海賊団の面々が「どれだけ強いのか」を測るバトルラッシュは動画的な見せ場としても素晴らしかった。これはスルーされることもある「作品自体が初見の方にもわかりやすく」という制約のクリアでもある。劇中では懸賞金の話は何も出ないのに、きっちり「賞金~ベリー」という紹介をしているのもそうで、ワンピースにおける懸賞金=戦闘力数値 というルールを伝えるものだったと考えられ、そのせいもあってか、劇中でルフィがやたら強い(ルフィの懸賞金だけだいぶ高いから)。

 ルフィたちの強さを示し、観客に強さのものさしを与えたあとで、金獅子のシキの強さを見せることで、ぽっと出の新キャラの強大さもすんなり入ってくる。初戦でルフィがギアサード(アニメオンリーなので漢字を知らない)を出せずじまいになることで、観客に勝利へのヒントも与えるという仕掛けも美しい。

 キャラに新要素を加えてはいけないという制約があるので、なかったことにされる新エピソードでのキャラの掘り下げをせずに、イーストブルー、ノジコといった過去を使ってくるというのも巧く、シチュエーション的にはアーロンさんを思い出してしまうのだけれど、劇中ではそっちの思い出にはあえて触れず、過去のエピソードと比較されるのを避けていってるのも巧いと思いました。

 そして、制約クリア条件を満たすために劇中に入れてあったようなことがスイっと繋がって、最終クリアミッションである新必殺技になる様は鳥肌ものでした。【ネタバレ注意】金獅子がハリケーンを恐れる>ナミを欲しがる(話にはいるための基本設定)、ゴムだから雷が効かない(キャラ紹介)、金獅子相手にギアサードを出し損ねた(ラス戦へのヒント)…これが全部(制約にのっとり一回こっきりの)新必殺技に繋がるんですよ。

 制約を意識しないと、いつもよりちょっとは面白かったかな ぐらいで終わっちゃうかもですが、制約を頭のスミに入れておくと、素晴らしく、美しい映画と思えてきます。制約は同じにあっても、本当の“オリジナル”を作った原作者のアタマを使うと、こういったものも作れるんですなぁ。

 この話はおわり。このままじゃごくごく個人的な感想が書けないわ。

 とりあえず、メガネのロビンさんが素敵でした。山口由里子キャラ+メガネってポケモン映画でも反応してたよな私。冒険コスチュームはみなよかったけど、やはりチョッパーがかわゆく。

 で、この映画で一番描きたかったところではないかと思う黒いスーツな討ち入りは格好良かった。内容的には必然性もない格好&武器なんだけど、このシーンを描くための映画だと思えば致し方ないと思えますわ。武器はフランキーが用意したとしても、その格好やなんかは誰が提案して用意したのよ…。冒頭で「ドレスコード」って言ってるからロビンなんだろうけど、その提案に乗った瞬間の面々が見たかった気もする。殴り込みであって、潜入じゃないんだから、別にスーツ姿で行くことなかったもんなぁ。

 金獅子サイドのギャグシーンは結構すべってた気。小笑いぐらい? 金獅子のシキもギャグに加わることによって、小者感がちょっと出ちゃったんじゃないかなぁ、とは思う。本編とのバランスで、所詮老害:小者 という程度の扱いにする必要があったのかしら?

 話戻るけど、入場者特典:0巻って原作者だけが使える最強の技だよなぁ。原作揃えてる人を全員集めることができるわ。アニメは見てないとか、映画はDVDで、とか言ってる人を全員さ。早々の在庫切れ演出によって、年内に決着をつける感じでしょうか。

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