観賞日:2011/11/25 13:30
映画をやるということも全然知らなくて、知ったのが公開2週間前ぐらいだったかな。おかげで前売りも買えなかったので久しぶりに通常料金。先に金券ショップに寄ればよかった気もする。前売り自体はなくとも映画館の優待券ぐらいはあったかも知れない。
全2部で、基本的にはテレビシリーズの映像をHD加工して新録の音声を入れたりしただけなのかな。テレビシリーズの記憶を失っている身としてはおおむねちょうどいいものだといいな。ファフナーみたく急に続きと言われても正直困ったであろう。ファフナーは最終回1時間スペシャルだったから1時間復習ができるけど、スクライドは30分しかないだろうしなぁ。
しかしチネチッタの8番スクリーン広いな…。急に行ってもそこそこいい席でよければ取れるんじゃないだろうか…。
見終わり。うむ、再編集だった。
対象としては、テレビシリーズはだいたい覚えているけど、細かいところは抜けてしまった人ぐらいかな。自分は「だいたい」どころか「ほとんど」抜けていたので対象外でした。
見ながら、「そうそう、こういうことがあって、それでああなったのよねー、そうこれこれ」ぐらいは記憶がある人ね。自分は「あぁそういえばこんなこともあった、ような…」「こんなキャラいたっけ?」「このキャラの声誰だっけ?」といったレベルまで落ちていたので、全くダメでした…。
しかしこんなにも覚えてないものか…。見ながら思ったのは、一人たりとて自分が共感できる、自分の中にあるかも知れないキャラクターというものを見られなかったというのがあるのかな、と。「力をもって我を突き通す」どころか「我を突き通す」ところもない、もっと言えば「我」もそれほどない。「男の子がない」と言い換えてもいいのかも知れない。
そういう自分にとって共感しづらいキャラクターたちの行動を、総集編状態で表層だけ見せられ、彼らの名言ばかりを聞かされたところで、心に響かない。届く言葉には、見せる方、見せられる方の双方にバックボーンが必要なんだなぁと再認識したり。
自分はテレビシリーズで順繰りに見ないとダメみたいだし、その際も積極的に彼らを理解しようとつとめないといけないだろう。どうやら私は彼らを刻んでいないらしい。
というわけで、「自分の」感想としては「総集編だなぁ」しかない。
自分にとってはそうだったけど、彼らを深く刻んでいる人にとっては、熱いシーン、熱いセリフがてんこ盛りの燃えて燃えて燃える映画に見えるんじゃないかなぁ、とは思う。
最初に書いたとおり、そういう人が対象の映画なんだから、それでいいんだと思う。「スクライドって何?」「アルターって何?」って人はテレビシリーズをおすすめします。
しかしこうなるとテレビシリーズを見返したくなるなぁ。当時は刻めなかった彼らからの言葉を、今なら刻めるかも知れない。そういう意味では「テレビシリーズを何となく見返したいと思っているんだけど、見返す意味があるのかがはっきり見えなくて踏ん切りがつかない」という人も見ていい映画なのかも。テレビシリーズを見返すにあたっての、注視すべきポイントもわかるし。
映画をやるということも全然知らなくて、知ったのが公開2週間前ぐらいだったかな。おかげで前売りも買えなかったので久しぶりに通常料金。先に金券ショップに寄ればよかった気もする。前売り自体はなくとも映画館の優待券ぐらいはあったかも知れない。
全2部で、基本的にはテレビシリーズの映像をHD加工して新録の音声を入れたりしただけなのかな。テレビシリーズの記憶を失っている身としてはおおむねちょうどいいものだといいな。ファフナーみたく急に続きと言われても正直困ったであろう。ファフナーは最終回1時間スペシャルだったから1時間復習ができるけど、スクライドは30分しかないだろうしなぁ。
しかしチネチッタの8番スクリーン広いな…。急に行ってもそこそこいい席でよければ取れるんじゃないだろうか…。
見終わり。うむ、再編集だった。
対象としては、テレビシリーズはだいたい覚えているけど、細かいところは抜けてしまった人ぐらいかな。自分は「だいたい」どころか「ほとんど」抜けていたので対象外でした。
見ながら、「そうそう、こういうことがあって、それでああなったのよねー、そうこれこれ」ぐらいは記憶がある人ね。自分は「あぁそういえばこんなこともあった、ような…」「こんなキャラいたっけ?」「このキャラの声誰だっけ?」といったレベルまで落ちていたので、全くダメでした…。
しかしこんなにも覚えてないものか…。見ながら思ったのは、一人たりとて自分が共感できる、自分の中にあるかも知れないキャラクターというものを見られなかったというのがあるのかな、と。「力をもって我を突き通す」どころか「我を突き通す」ところもない、もっと言えば「我」もそれほどない。「男の子がない」と言い換えてもいいのかも知れない。
そういう自分にとって共感しづらいキャラクターたちの行動を、総集編状態で表層だけ見せられ、彼らの名言ばかりを聞かされたところで、心に響かない。届く言葉には、見せる方、見せられる方の双方にバックボーンが必要なんだなぁと再認識したり。
自分はテレビシリーズで順繰りに見ないとダメみたいだし、その際も積極的に彼らを理解しようとつとめないといけないだろう。どうやら私は彼らを刻んでいないらしい。
というわけで、「自分の」感想としては「総集編だなぁ」しかない。
自分にとってはそうだったけど、彼らを深く刻んでいる人にとっては、熱いシーン、熱いセリフがてんこ盛りの燃えて燃えて燃える映画に見えるんじゃないかなぁ、とは思う。
最初に書いたとおり、そういう人が対象の映画なんだから、それでいいんだと思う。「スクライドって何?」「アルターって何?」って人はテレビシリーズをおすすめします。
しかしこうなるとテレビシリーズを見返したくなるなぁ。当時は刻めなかった彼らからの言葉を、今なら刻めるかも知れない。そういう意味では「テレビシリーズを何となく見返したいと思っているんだけど、見返す意味があるのかがはっきり見えなくて踏ん切りがつかない」という人も見ていい映画なのかも。テレビシリーズを見返すにあたっての、注視すべきポイントもわかるし。
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観賞日:2011/11/03(祝)
地方映画館だと、不安の大友率でしかないことを知る。9割9分親子連れな感じでした。チケット自体は前々日に引き替えていたので、それなりに真ん中での観賞。9割9分親子連れなので、両サイドも当然親子連れだったのですが、「不審者の両サイドは親御さんでブロックするの法則」が発動せず、両サイドが女児という状態でした…。「無害に見えた」というのならありがたい話ですが、そうじゃないならいくらか気配りが足りないかも…(気配りが足りないのはそんなところでプリキュアを見ようとしているお前だ)。
今回は物販での大人用ミラクルライト(ミラクルライトSpecial)の販売はなく、チケット引き替え時にうっかり中学生以下の入場者プレゼントをくれるということもなく、ミラクルライトなしでした。3月にやるというDX新シリーズに期待するしかない。
上映前のミラクルライト取り扱い説明ムービーも復活して、ハミィがミラクルライトーン説明をしまくった上、本編でも積極的にミラクルライトーンを振るべきシーンを促していて、振るべきところがわかりにくすぎたと評判だったハートキャッチプリキュア!の反省を生かしているようでした。また、説明ムービー最後に「ミラクルライトーンを持っていないお友達は心の中で応援するニャ♪」というセリフが入っている配慮がうれしかった。保護者の方用のメッセージのときは、「保護者の方」って言っていたので、「ミラクルライトーンを持っていないお友達」=保護者でもないのにミラクルライトーンがもらえない歳で見に来た人=大友しかいないので…。
内容の方は、10/30に放送したミューズが正式にプリキュアの仲間入りするエピソードを、ぐっと掘り下げてスケールアップしたもの…ということでよさそう。おかげで放送したこととはいくらか異なる内容だったけど、メフィスト父さんを取り戻してもプリキュアを続ける理由として、放送版では「使命感の強い女の子」という印象が強かったけど、映画版ではより等身大の女の子になってくれた感じ。
祝日に突撃した最大の目的であるミラクルライトーンシーンは予想通り実に感動的でした。振るべきシーンも数回用意されていて、パワーをあげているのにパワーをもらっているような感動が。
あとはまとまらないので箇条書き
・ギャグは子どもがウケていたのは最初のほうのメフィスト様がつぶされるシーンぐらいで、あとは結構静かでしたが、自分としては、ちょいちょいウケるシーンが入っていて、子どもとの感性の違いを考えたり。
・腕が封じられてベルティエ出せないシーンのコントっぷりは実に楽しい。
・観客が少ないとき用に、「こーんにちはー」の声も入っているように、ミラクルライトーンを振る住民たちがちゃんといるのですが、住民たちは心を光にしたただの音符型の光の玉を出しているのに対して、ハミィだけ子どもたちが持っているミラクルライトーンを使っているという、軽くシュールな絵でした。
・メフィスト父さん、マジ数打ちゃ当たる…。
・アコさんの両親は迷惑なバカップルだよ…。気恥ずかしい。メフィストに抱き抱えられて女王様から女に戻る瞬間のアフロディテ様がなかなかの破壊力…。
・いつもより「女がすたる!」のセリフが多くて、もはや女性に対するプレッシャーにも聞こえたり…。
・「声がそろうと変身できる」という設定は人数が増えると大変だよな…とか思っていたけど、ミューズはいなくてもいいみたいだ。
・「ミューズが仲間になる」がメイン導線なので、途中までのミューズ(アコ)の仲間外れっぷりがなかなかにせつない。
・セイレーンさんは、まだどうも「3人」ではなく「2人+1」という+1ポジションから抜けていない感じ。「2人」の方はもうラブラブにしか見えない。
・通常EDの他にダンスEDがつくという仕様はなかなかに考えられていると思った。
・EDダンスでアレが解禁でしたが、一緒に踊るにしてはそのダンス動画、初見なんだが…。これまでハミィ部だったところで戸惑う。
・両サイド女児でのダンスシーンはマジで肩身が狭い…。
地方映画館だと、不安の大友率でしかないことを知る。9割9分親子連れな感じでした。チケット自体は前々日に引き替えていたので、それなりに真ん中での観賞。9割9分親子連れなので、両サイドも当然親子連れだったのですが、「不審者の両サイドは親御さんでブロックするの法則」が発動せず、両サイドが女児という状態でした…。「無害に見えた」というのならありがたい話ですが、そうじゃないならいくらか気配りが足りないかも…(気配りが足りないのはそんなところでプリキュアを見ようとしているお前だ)。
今回は物販での大人用ミラクルライト(ミラクルライトSpecial)の販売はなく、チケット引き替え時にうっかり中学生以下の入場者プレゼントをくれるということもなく、ミラクルライトなしでした。3月にやるというDX新シリーズに期待するしかない。
上映前のミラクルライト取り扱い説明ムービーも復活して、ハミィがミラクルライトーン説明をしまくった上、本編でも積極的にミラクルライトーンを振るべきシーンを促していて、振るべきところがわかりにくすぎたと評判だったハートキャッチプリキュア!の反省を生かしているようでした。また、説明ムービー最後に「ミラクルライトーンを持っていないお友達は心の中で応援するニャ♪」というセリフが入っている配慮がうれしかった。保護者の方用のメッセージのときは、「保護者の方」って言っていたので、「ミラクルライトーンを持っていないお友達」=保護者でもないのにミラクルライトーンがもらえない歳で見に来た人=大友しかいないので…。
内容の方は、10/30に放送したミューズが正式にプリキュアの仲間入りするエピソードを、ぐっと掘り下げてスケールアップしたもの…ということでよさそう。おかげで放送したこととはいくらか異なる内容だったけど、メフィスト父さんを取り戻してもプリキュアを続ける理由として、放送版では「使命感の強い女の子」という印象が強かったけど、映画版ではより等身大の女の子になってくれた感じ。
祝日に突撃した最大の目的であるミラクルライトーンシーンは予想通り実に感動的でした。振るべきシーンも数回用意されていて、パワーをあげているのにパワーをもらっているような感動が。
あとはまとまらないので箇条書き
・ギャグは子どもがウケていたのは最初のほうのメフィスト様がつぶされるシーンぐらいで、あとは結構静かでしたが、自分としては、ちょいちょいウケるシーンが入っていて、子どもとの感性の違いを考えたり。
・腕が封じられてベルティエ出せないシーンのコントっぷりは実に楽しい。
・観客が少ないとき用に、「こーんにちはー」の声も入っているように、ミラクルライトーンを振る住民たちがちゃんといるのですが、住民たちは心を光にしたただの音符型の光の玉を出しているのに対して、ハミィだけ子どもたちが持っているミラクルライトーンを使っているという、軽くシュールな絵でした。
・メフィスト父さん、マジ数打ちゃ当たる…。
・アコさんの両親は迷惑なバカップルだよ…。気恥ずかしい。メフィストに抱き抱えられて女王様から女に戻る瞬間のアフロディテ様がなかなかの破壊力…。
・いつもより「女がすたる!」のセリフが多くて、もはや女性に対するプレッシャーにも聞こえたり…。
・「声がそろうと変身できる」という設定は人数が増えると大変だよな…とか思っていたけど、ミューズはいなくてもいいみたいだ。
・「ミューズが仲間になる」がメイン導線なので、途中までのミューズ(アコ)の仲間外れっぷりがなかなかにせつない。
・セイレーンさんは、まだどうも「3人」ではなく「2人+1」という+1ポジションから抜けていない感じ。「2人」の方はもうラブラブにしか見えない。
・通常EDの他にダンスEDがつくという仕様はなかなかに考えられていると思った。
・EDダンスでアレが解禁でしたが、一緒に踊るにしてはそのダンス動画、初見なんだが…。これまでハミィ部だったところで戸惑う。
・両サイド女児でのダンスシーンはマジで肩身が狭い…。
観賞日:2011/11/24(木)
いっぺんTOHOシネマズ六本木ヒルズで映画を見てみたいと思っていたけど、それがやっと実現。あんまりアニメ映画を扱ってくれないのよね、ここ。けいおん!はやるみたい。考えがいくらか変わったのかなぁ。
でもあまりここでは見たくないかも。都心のシネコンはスクリーンが小さい率が高いと思う。
席は前々日に取っていたので、自分はそれなりにいい席でしたが、入り的には満席でした。この入りがあるのに、狭いスクリーンで1日1回しか上映しないとか何を考えているのかわかんないわ。
この入りを見るだけでも、「放送中のテレビアニメ作品のプロローグに当たる部分を映画館で公開」というビジネスモデルが成功しているように思える。しかも基本的にワンクールしかやらず、1クールといえども13話じゃなくて基本11話しかない「ノイタミナ」の枠でやってるアニメ作品の、枠が足りなくて描けない部分を補完するという意味もあって、実に巧い映画企画だったと思う。
テレビシリーズのプロローグに当たる話ではあるけど、テレビシリーズとは明らかに毛色が違う話で、これは単体の作品にしておかなければならないし、テレビシリーズ開始前に先行上映してしまうと、テレビシリーズを間違った方向に期待させてしまうことになるので、「テレビシリーズ・UN-GO」のイメージを視聴者が持てたタイミングで、しかも因果と新十郎の関係(馴れ初め)が気になってきたところでの公開というのも実に正しい。この映画は、今、見るべき。
このタイミングでの特番放送でも、なしではないと思うけど、稼ぎにいくのは間違ってないし、新十郎が流されていく様、巻き込まれていく様を、映画という形で一気に見せるという意味も十分にある。
(ネタバレ)
最後にテレビシリーズのOPを流すという演出も心憎い。ポーッと見ていたOPが理解できるようになっている自分というものを自覚でき、この映画を見た「意味」を教えてくれる。テレビシリーズだけを見ていると、この後のUN-GOは超展開に見えるかも知れないものに突入するかも知れない。でもこの因果論を見ておくことにより、そういう展開が予定されていたものに思えることだろう、きっと。
もう一度書く。この映画は、今、見るべき。
まぁそんなところで、アクションとかの映画的なものはほとんどなく、テレビシリーズと大差はないクォリティだけど、映画として見る意義は十分にある、いい映画だと思いました。
いっぺんTOHOシネマズ六本木ヒルズで映画を見てみたいと思っていたけど、それがやっと実現。あんまりアニメ映画を扱ってくれないのよね、ここ。けいおん!はやるみたい。考えがいくらか変わったのかなぁ。
でもあまりここでは見たくないかも。都心のシネコンはスクリーンが小さい率が高いと思う。
席は前々日に取っていたので、自分はそれなりにいい席でしたが、入り的には満席でした。この入りがあるのに、狭いスクリーンで1日1回しか上映しないとか何を考えているのかわかんないわ。
この入りを見るだけでも、「放送中のテレビアニメ作品のプロローグに当たる部分を映画館で公開」というビジネスモデルが成功しているように思える。しかも基本的にワンクールしかやらず、1クールといえども13話じゃなくて基本11話しかない「ノイタミナ」の枠でやってるアニメ作品の、枠が足りなくて描けない部分を補完するという意味もあって、実に巧い映画企画だったと思う。
テレビシリーズのプロローグに当たる話ではあるけど、テレビシリーズとは明らかに毛色が違う話で、これは単体の作品にしておかなければならないし、テレビシリーズ開始前に先行上映してしまうと、テレビシリーズを間違った方向に期待させてしまうことになるので、「テレビシリーズ・UN-GO」のイメージを視聴者が持てたタイミングで、しかも因果と新十郎の関係(馴れ初め)が気になってきたところでの公開というのも実に正しい。この映画は、今、見るべき。
このタイミングでの特番放送でも、なしではないと思うけど、稼ぎにいくのは間違ってないし、新十郎が流されていく様、巻き込まれていく様を、映画という形で一気に見せるという意味も十分にある。
(ネタバレ)
最後にテレビシリーズのOPを流すという演出も心憎い。ポーッと見ていたOPが理解できるようになっている自分というものを自覚でき、この映画を見た「意味」を教えてくれる。テレビシリーズだけを見ていると、この後のUN-GOは超展開に見えるかも知れないものに突入するかも知れない。でもこの因果論を見ておくことにより、そういう展開が予定されていたものに思えることだろう、きっと。
もう一度書く。この映画は、今、見るべき。
まぁそんなところで、アクションとかの映画的なものはほとんどなく、テレビシリーズと大差はないクォリティだけど、映画として見る意義は十分にある、いい映画だと思いました。
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