予告編もあったので、正味40分ぐらいかな。3D料金も含めて1100円という良心的なプライスではあった。90分映画の半分の時間で3D料金を含めた観賞料の半分という意味でもあってる。でもこれ見るためだけにかかる交通費が痛いと思う、選択肢・川崎オンリー。上映館少ないのにガラガラだったことを考えると、いたしかたないと言わざるを得ないか…。ほかに見る映画もなかったので、見終えた後だいぶうろうろと川崎を堪能することに。
話の短さからして、企画当初は何かと同時上映予定だったのかなーと思わなくもない。終わってだいぶ経つし、あたしンちだけで集客できるとも思えないしね…。TVスペシャルにしちゃうという選択肢もあったような気もするけど、3Dで作っちゃうとそうもいかないという…。ショップにはグッズもなかったし、なるべく赤字を増やさないようにしている風なのかなぁ。…まぁそんなことは見る側には関係ないわけですが。
正直3Dにする意味があったかどうかは疑問。影もほとんどないキャラデザなので、遊戯王と比べるとだいぶ立体感も薄かったし、各キャラが割り箸アニメ的に位置だけ奥行きを持っているだけのシーンも目立った。まぁ前作の映画もカミナリ音で観客の奇をてらうとかやってたので、何かスケールの大きなことをしたかったのかなぁ。3Dの迫力でごまかされた感がないでもない。
とはいっても(あたしンち らしくはないけど)家族愛の話とか結構うるっときてしまったのもまた事実。しみちゃんが相変わらず鋭すぎます。母暴走の直前ぐらいのギスギスした感じもよかった。
あとEDがよかった。キャストで各キャラがアフレコしてる姿がわかりやすいのをはじめとして、「原画」「音響」「プロデューサー」なんかのいつも文字面だけで何をする人なのかよくわからないところをタチバナ家の皆さんが絵面で見せてくれるという演出をしていて、今はもうやっているところはほぼないであろうセル画に彩色して乾かす絵とか興味深く見てもうた。最後に製作委員会の絵が出て、この映画の儲けは大丈夫かなーと思って終了。
短いけどそれなりに満足した。これだけ見に行くのはいろいろ勿体ないので、何かついでがあるときとか、映画はしごとかするときにはそこそこおすすめしたい。TVシリーズ見てた人にはね。
話の短さからして、企画当初は何かと同時上映予定だったのかなーと思わなくもない。終わってだいぶ経つし、あたしンちだけで集客できるとも思えないしね…。TVスペシャルにしちゃうという選択肢もあったような気もするけど、3Dで作っちゃうとそうもいかないという…。ショップにはグッズもなかったし、なるべく赤字を増やさないようにしている風なのかなぁ。…まぁそんなことは見る側には関係ないわけですが。
正直3Dにする意味があったかどうかは疑問。影もほとんどないキャラデザなので、遊戯王と比べるとだいぶ立体感も薄かったし、各キャラが割り箸アニメ的に位置だけ奥行きを持っているだけのシーンも目立った。まぁ前作の映画もカミナリ音で観客の奇をてらうとかやってたので、何かスケールの大きなことをしたかったのかなぁ。3Dの迫力でごまかされた感がないでもない。
とはいっても(あたしンち らしくはないけど)家族愛の話とか結構うるっときてしまったのもまた事実。しみちゃんが相変わらず鋭すぎます。母暴走の直前ぐらいのギスギスした感じもよかった。
あとEDがよかった。キャストで各キャラがアフレコしてる姿がわかりやすいのをはじめとして、「原画」「音響」「プロデューサー」なんかのいつも文字面だけで何をする人なのかよくわからないところをタチバナ家の皆さんが絵面で見せてくれるという演出をしていて、今はもうやっているところはほぼないであろうセル画に彩色して乾かす絵とか興味深く見てもうた。最後に製作委員会の絵が出て、この映画の儲けは大丈夫かなーと思って終了。
短いけどそれなりに満足した。これだけ見に行くのはいろいろ勿体ないので、何かついでがあるときとか、映画はしごとかするときにはそこそこおすすめしたい。TVシリーズ見てた人にはね。
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行ける範囲だとテアトル新宿でしかやっていなかったというぐらい上映館が少ないこともあってか、結構混んでた。若い男性が多かったけど、女性やおじさまもそれなりにいた風。ブレイクブレイドと似たような扱いっぽいけど、予告編なしで65分だから、ブレイクブレイドよりは長い感じ、お値段も200円UP。そこはかとなく80年代のにおいがするのは似ているかも。
林原の声を聞くのが久しぶり…って人は多いのかと思いつつ、自分はポケモンで毎週聞いているので久しぶりではなかった…。しかも半分以上は機械からの発声ってことでエフェクトかかってたしな。劇中で「自分の声も忘れた」的なことを言ってたので、耳かっぽじってみたけど、前も後も林原声でしかありませんでした。そういう設定なら生声のときと中の人変えてもいいと思うんだけどなぁ。「忘れたくせに林原声にするとはずいぶん自信家だなオイ」というツッコミをしたいだけともいいますが。自分がそういう状態になったら、いったい誰の声を使うだろうかと考えつつ。ちなみにTVCMで聞いたときは悠木碧かと思った(耳鼻科…。
テレビじゃ放送できないキャラデザやアクションなんかが見られるアニメっぽいけど、自分としてはそういうのあんまり興味がないと言うのが正直なところ。原作未読の身では設定を追うだけでも大変だったし。
説明もそれなりにあったので、キャラクター観はそれなりにつかめた気がするけど、世界観はいまいちつかみきれなかった感。ファッションセンスから裁判システム、法律などが何とも把握しづらい。法律がどうなってるかわからないと、武器を持っていいのか、殺しても許されるシチュエーションはどれなのか、人外へ適用される権利はどうなのか…とかがよくわからず、キャラたちの目的の場所である裁判シーンを遠くに感じざるを得なかった。
“自分が結局のところ武器である”というようなネタは、最近でも、刀語、そらのおとしもの、伝説の勇者の伝説とかで見た記憶があるぐらいありふれネタなのでこれといって。武器=自分のダークな部分ととらえれば、ハートキャッチでもベイブレードでも大丈夫だ。…そういうことを考えながらこういう映画を見ると、「あぁもぅ!回りくどいッ!」とか思ってしまう罠が。「自分が何者なのかわからない」「お前はお前だ」とかいう件も聞きあきてるぐらい聞いてるからなぁ。
そうやって分解していくと、放送波には乗せられないエログロな部分が本作らしいところということなのかなー。そういうのを見ても別に気持ちよくならない身としてはにんともかんとも。
でも話はすごい途中で終わっちゃった感があるので、次も時間がとれれば見に行く。
林原の声を聞くのが久しぶり…って人は多いのかと思いつつ、自分はポケモンで毎週聞いているので久しぶりではなかった…。しかも半分以上は機械からの発声ってことでエフェクトかかってたしな。劇中で「自分の声も忘れた」的なことを言ってたので、耳かっぽじってみたけど、前も後も林原声でしかありませんでした。そういう設定なら生声のときと中の人変えてもいいと思うんだけどなぁ。「忘れたくせに林原声にするとはずいぶん自信家だなオイ」というツッコミをしたいだけともいいますが。自分がそういう状態になったら、いったい誰の声を使うだろうかと考えつつ。ちなみにTVCMで聞いたときは悠木碧かと思った(耳鼻科…。
テレビじゃ放送できないキャラデザやアクションなんかが見られるアニメっぽいけど、自分としてはそういうのあんまり興味がないと言うのが正直なところ。原作未読の身では設定を追うだけでも大変だったし。
説明もそれなりにあったので、キャラクター観はそれなりにつかめた気がするけど、世界観はいまいちつかみきれなかった感。ファッションセンスから裁判システム、法律などが何とも把握しづらい。法律がどうなってるかわからないと、武器を持っていいのか、殺しても許されるシチュエーションはどれなのか、人外へ適用される権利はどうなのか…とかがよくわからず、キャラたちの目的の場所である裁判シーンを遠くに感じざるを得なかった。
“自分が結局のところ武器である”というようなネタは、最近でも、刀語、そらのおとしもの、伝説の勇者の伝説とかで見た記憶があるぐらいありふれネタなのでこれといって。武器=自分のダークな部分ととらえれば、ハートキャッチでもベイブレードでも大丈夫だ。…そういうことを考えながらこういう映画を見ると、「あぁもぅ!回りくどいッ!」とか思ってしまう罠が。「自分が何者なのかわからない」「お前はお前だ」とかいう件も聞きあきてるぐらい聞いてるからなぁ。
そうやって分解していくと、放送波には乗せられないエログロな部分が本作らしいところということなのかなー。そういうのを見ても別に気持ちよくならない身としてはにんともかんとも。
でも話はすごい途中で終わっちゃった感があるので、次も時間がとれれば見に行く。
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つづき。戦略というより強駒ひとつでなぎたおしていただけのような…お互いに。
わかりやすくしようとがんばっているのはわかるんだけど、やはり世界観や土地勘がちゃんとわかってないときびしい感があるなぁ。前の映画で説明したことは改めて説明してくれないので、キャラ名と顔と声と役どころがどうもつかみきれなくて苦労しました。せっかく覚えやすかった人は死んじゃうし。どうせ死んじゃうのなら気の利いた最後のセリフを聞きたいキャラだったな…。
毎度お色気と戦闘と新メカを出さないといけないっぽくて、TVシリーズにしてしまうより、逆に苦労してる感じがあるなぁ。
わかりやすくしようとがんばっているのはわかるんだけど、やはり世界観や土地勘がちゃんとわかってないときびしい感があるなぁ。前の映画で説明したことは改めて説明してくれないので、キャラ名と顔と声と役どころがどうもつかみきれなくて苦労しました。せっかく覚えやすかった人は死んじゃうし。どうせ死んじゃうのなら気の利いた最後のセリフを聞きたいキャラだったな…。
毎度お色気と戦闘と新メカを出さないといけないっぽくて、TVシリーズにしてしまうより、逆に苦労してる感じがあるなぁ。
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で、開場…。お子さん率はいつも(平日朝イチ)とたいして変わらない様子…。むしろ多いかも? 就学前のお子さんは結局親御さんと来るしかないから、18:00の壁はそんなにないのか…ちぇ。終わっても19:30でそんなに遅いわけじゃないからなぁ。
キッズ映画のときは、気を使って後ろの方の席にしてもらうんですが(子どもの視界に入らないように)、なぜかお子さんも後ろの席を取ってくる…結構空いてるのに。子どもなら子どもらしく真ん中か前に行ってくれぃ。そろそろ分煙ならぬ分大友の対策を立ててほしいよなぁ、お互いのためにも。前方を子どもでまとめた方が後方から見たときミラクルライトが美しく見えそうだし。
なんてことを思いつつ上映開始。そして観賞終了。…うむ、すばらしい。今回もよかった…(しみじみ)。
ハートキャッチプリキュア!に、どれみの影を追ってしまう人には特におすすめしたい、表情のくるくるっぷりには特に感動した。これはごはん何杯でもいけるわ。つぼみさんもえりかさんも素晴らしい百面相でした。くるくるしながらも崩れることのない劇場版クオリティの作画があってこそというのは言うまでもなく。
ストーリー的には、何でパリで狼男なのよとか、現状どうなっているのかはわかるけど、どうしてそうなることになるのかよくわからないとか、いささか消化不良な感もあるけど、それって実はつぼみさんたちも同じ状況で、不鮮明なことが多々あっても、それでも目の前で困っていることだけは確かな男の子に手をさしのべられるか…という問いかけに対するこたえとしては、それはそれほど間違いではないと思う。というか女児向けバトルアニメに理詰めという要素は別にいらない…という理念はプリキュアシリーズを通じて感じるところではあるし。
でもこれだけはちゃんとしないといけないだろーと思ったことがひとつ、定番の、観客にミラクルライトを振らせるシーン、さすがにいきなりプリキュアに力をでもあるまいて。ライトがプリキュアに力を与えるというのは基本知識でも何でもないはずでしょうに。親御さんに促されてやっとこ振り出すキッズの図…というのは見ていて痛々しかった。劇中のパリのみんなも何でライト持ってるのかよくわからないし、観客的にも劇中的にも腑に落ちないシーンでした。もしかして完成間際までミラクルライトの存在を忘れていたんじゃないだろうかと思うぐらい…あぁハートキャッチってこれまでのプリキュアからスタッフがだいぶ変更されているから、もしかしてもしかするの? 直前まで入場者特典をミラクルライトを継続するかどうか悩んでいた線ならあるかしら? …それぐらい違和感のあるシーンでした。
というわけでミラクルライトシーンに特に感動とかプレミア感はないので、そういうことが目的で劇場に見に行く意味はあまりないかも。タイミング的には今見るべきだと思いますけどね。
声の話。キャラデザを見たときには、仮名・吹雪士郎でしたが、大谷育江声がついてもっと子どもっぽくなりました。脳内変換していくらか楽しみましたけどね。つぼみさんが母性に目覚めてしまうという話からして、宮野真守声はつけられないという判断は間違っていないんですけど。ステキ声つけたらホレっぽいつぼみさんからして、別の話になってしまうわ!(それはそれで見たいけど!
まぁそんなところで。
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満月ネタだと、満月のターンが2回以上ほしいけど、それやっちゃうと2ヶ月以上かかっている話になっちゃうから、テレビシリーズ中の映画としてはできないんだなぁ。1回目の満月ではただ襲われる>2回目の満月で正体がわかる>3回目の満月で解決 ぐらいがセオリーだとは思うんだけど。あと満月と対になる新月のエピソードもあるといいな。
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見てきました。肉食恐竜と草食恐竜の親子という設定らしかったので、事前イメージとしてはあらしのよるにみたいなのかなと思っていましたが、そうでもありませんでした。親子三世代にわたる物語が展開されて、どの世代が見ても何かしら共感できるところがある、家族で見られるアニメ映画という印象でした。
幼年向けアニメ映画って、往々にして子ども(主人公)とその親のみが視聴対象になっているので、中高生~親になる前の世代、および子育てがすっかり終わったお年寄り世代が見ると、あまり共感できるところがない映画になってしまいやすいと思うのですが、この映画には、“親元を離れたやんちゃな息子”という構図が隠れていて…というかそこがメインで、その姿には共感できるところが結構あったのではないかと思います。
劇中で“親”になることになる主人公(ハート)はタマゴからスタートしていて、その成長していく姿は子どもたちの未来の姿であり、大人たちの過去の姿でもあるという見せ方だったんだと思う。
どんな人でも成長する過程で親の思い通りには育てなかった、育たなかったところがきっとあると思いますが、その姿のわかりやすい形として、草食恐竜の親に育てられた肉食恐竜という構図が用意されていて、親の期待に添えずに肉食恐竜として生きる道に進んだ(進むしかなかった)というのは、こんな風に育ってしまって親の期待に添えず申し訳ないという息子側の気持ちが見て取れる一方で、どんなになっても無事で息災でいてくれればいいという親心も同時に味わえるといういい構成でした。
親側としても、育てる重責―自分が育てていいのか、育て方は大丈夫か―に対して、答えとして成長した息子の姿を見せてくれているという構図でもある。つらいだけの人生を送っていないのがわかっただけでも救われる…生かして、育ててよかった…、と。
タイトル的には主役っぽい「うまそう」ですが、上記のような話の二世代だけでは足りない部分を補佐する役割程度しかなかったと思う。あまりうまそう視点で見る人はいないんじゃないかしら。前半(ハートが成長するまで)では描ききれなかった親視点の話をするとともに、ハートではできなかった、違うとわかった上でなお一緒にいるという選択をする姿が大事だっただけで。
三世代に限らず、連綿と代替わりしていくという話としてもよくまとまっていたと思う。生まれて、死んで、引き継ぐ…当たり前に続いてきたけど、とても大切なこと。
というわけで思ったより考えることも多い、いい映画でした。是非見て欲しいとまでは言わないけども。
あと、みつばちハッチが4本足なのが気になるということぐらいどうでもいいことだとは思うのですが、2足歩行する恐竜たちの歩き方があまりに ヒト なのがどうしても気になってしまいました…。着ぐるみだったとしても中の人はもっと動物的な動きをするように注意すると思う…。
結局、鍛えた腕力を披露してくれないのは、種の壁は越えられないというところは譲れないということなのかなぁ。ここぞでパンチを繰り出したり、腕力で草食恐竜の兄弟・ライトに認められるとかあるとだいぶ燃えたと思うんだけどなー。
幼年向けアニメ映画って、往々にして子ども(主人公)とその親のみが視聴対象になっているので、中高生~親になる前の世代、および子育てがすっかり終わったお年寄り世代が見ると、あまり共感できるところがない映画になってしまいやすいと思うのですが、この映画には、“親元を離れたやんちゃな息子”という構図が隠れていて…というかそこがメインで、その姿には共感できるところが結構あったのではないかと思います。
劇中で“親”になることになる主人公(ハート)はタマゴからスタートしていて、その成長していく姿は子どもたちの未来の姿であり、大人たちの過去の姿でもあるという見せ方だったんだと思う。
どんな人でも成長する過程で親の思い通りには育てなかった、育たなかったところがきっとあると思いますが、その姿のわかりやすい形として、草食恐竜の親に育てられた肉食恐竜という構図が用意されていて、親の期待に添えずに肉食恐竜として生きる道に進んだ(進むしかなかった)というのは、こんな風に育ってしまって親の期待に添えず申し訳ないという息子側の気持ちが見て取れる一方で、どんなになっても無事で息災でいてくれればいいという親心も同時に味わえるといういい構成でした。
親側としても、育てる重責―自分が育てていいのか、育て方は大丈夫か―に対して、答えとして成長した息子の姿を見せてくれているという構図でもある。つらいだけの人生を送っていないのがわかっただけでも救われる…生かして、育ててよかった…、と。
タイトル的には主役っぽい「うまそう」ですが、上記のような話の二世代だけでは足りない部分を補佐する役割程度しかなかったと思う。あまりうまそう視点で見る人はいないんじゃないかしら。前半(ハートが成長するまで)では描ききれなかった親視点の話をするとともに、ハートではできなかった、違うとわかった上でなお一緒にいるという選択をする姿が大事だっただけで。
三世代に限らず、連綿と代替わりしていくという話としてもよくまとまっていたと思う。生まれて、死んで、引き継ぐ…当たり前に続いてきたけど、とても大切なこと。
というわけで思ったより考えることも多い、いい映画でした。是非見て欲しいとまでは言わないけども。
あと、みつばちハッチが4本足なのが気になるということぐらいどうでもいいことだとは思うのですが、2足歩行する恐竜たちの歩き方があまりに ヒト なのがどうしても気になってしまいました…。着ぐるみだったとしても中の人はもっと動物的な動きをするように注意すると思う…。
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