
上映時間的には40分とかなってたけど、上映前CMもあるので実質的には30分ぐらいだろう。
結論から言うと時間的にも内容的にも1300円はちょっと高かった印象。
いやまぁ、3Dアニメで30分以上あったら目の体力的に保たない、とは思いますが…。老いた体には30分でも結構キツかった…。
というのも、あんまり前の方の席にしなかったのもあってか、さほど眼前に飛び出す感がなかったというか、3D映画の売りのひとつでもある「いきなり目の前に物体が現れる」という絵に、目玉がついていけなくてですね…。“ピントはスクリーン上だけど、目玉の方向は眼前”という現実にはない状況に柔軟に対応できなんだ…。
そうなるとあまり3D的な演出を楽しむことができず、主にストーリーの方を追うことになるのですが、例によってポケモンのみわらわら映画には内容がないわけです…。15分ずつの2本立てだから、1本目は3D演出を観客に慣れさせるもので、2本目はその慣れができたところで3Dをうまいこと使った映画でも作ってくれるのかと一瞬期待しましたが…2本目も内容なしの3Dシチュ楽しみ映画でした…。
つか3DCGキャラでなく、2Dキャラの場合、立体化したところでペラペラなペーパーマリオ状態で、薄さが見えちゃう分逆に損じゃない? と思うところがあったり、3DCGを使ったシーンにしても、セル塗り風処理をしているので、立体を認識する術がアウトライン(キャラの線)しかなく、普通の実写ステレオグラムより、「立体に感じる」のが難しいように感じました。
個人的には、本編より上映前にやった3DCM(ポケモンカードゲームのCM(TVでも同じ絵の2D版やってる)と紳士服のCM(実写))の方が見やすかった。
とくに内容がないのもあるけど、何かピント合わせばかりしてた気…。ついつい合わせやすい森の奥とか空に合わせちゃうから内容がさらに見えなくなるんだよ…。3D作品はまだまだ3Dであることに振り回されているなぁ…というのが正直な感想。もっとさりげない3D使用でもきっといいはずなのにね。
いつも映画の冒頭にやるポケモン大行進のシーンが立体化したのにはちょっと感動した。
つことで立体映画化はまだ実験段階といったところでしょうか。眼球運動が弱ってきているであろう付き添い世代用に2Dメガネ(眼鏡を外すと両目分が見えて2重になってしまうので、どちらか片側のだけが見えるように(両目とも同じ映像が見えるように)したやつ)も用意した方がいいかもなーと思ったり。
ということで感想も「3Dであること」に振り回されているの図でした。
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本当は映画を見に行っている余裕がないぐらい通常TV放送に追われてるのよね…。見なくては…。ドルバラとかギリシャ神話とかですら切らないからだYO!>自 美肌一族はさすがに実写通販パートは飛ばすけど。
かんなぎはBS-Japan版に移行。地デジ(MX)では4話あたりまで見たから、しばらく見なくていいと思うと気が楽ではある…。4週遅れって意外と見やすいのよね…。
またパンフに印象深いシーンの絵がない…。
ということで、「※中学生以下の小人に限ります」って書いてあったのにチケット買ったときにくれたミラクルライト2の写真で。見ての通りさすがに未開封ですが。子連れでもない独り身で振る勇気はなぁ…。
去年の映画のミラクルライトは、「つけてというまでつけないでね」というアナウンスでしたが、今回のは「プリキュアがピンチになったらつけてね」というアナウンスまででした。前回のと違って何か投影するライトではなく、ただ点灯するだけという変更点と、前回のアナウンスがあまり効果なかったからなんだろうなー、と想像。
公開からまだ1週間経ってないけど、普通の平日のせいもあって、客の入りはイマイチ。自分の他は3組ぐらいだったかな。今回のはミラクルライトシーンが結構工夫されていたので、前回ほど疎外感はなかったけども。まぁその辺は後述。
つことで本編の感想に。あまりに短いので分けるのもどうかと思われる「ちょ~短編 プリキュアオールスターズ GoGoドリームライブ!」 の感想から。
「ドリームライブ」なんて言ってるから、下手したら(ゲーム用CG使い回しの)CGアニメかとも思いましたが、ちゃんと手描きで安心しました。そして5分の詰め込みっぷりがすげぇ。懐かしさその他もろもろの感情がわき上がって思わず泣きそうになった。設定が強引すぎるので、細かいところを気にしだしたらキリがないのですが、それはすべて「なんせ5分ですから」というひとことで一蹴してるかのような潔さがまたイイ。ほとんど変身シーンと必殺技シーンしか入れられないもんなー。
実際オールスターになるシチュエーションってどんなんだろうか? とか妄想してたら、春に長編化だそうで。どのプリキュアでも異世界はあるから、そこで合流するとして、他のプリキュアとの記憶が残っているとそれはそれで困るので、記憶が残らないシチュエーションにしないとなーとか考えつつも、そもそもオールスターズのゲームがあるじゃんかというところで終わる。
まぁ、春を待ちましょう。プリキュア5の皆さんの扱いはちょっと本編と絡んでた気がするけど、それは本編の方で。
じゃ本編。
…どんだけお菓子好きやねん!
いや、ムシバーン(今回のボス)さんの言い分がね…。プリキュアのみなさんの「(前略)ケーキが食べたいんです!!」も相当インパクトだけども! でもそれを微塵も疑わずに作りきった感のあるいい映画でした。さすが「はじけるレモンの香り!!」で押し通せるスタッフのみなさんですわ。
この映画、意外と切り口がいっぱいあるので、時系列で追うと感想をきれいにまとめるのが難しい…。まぁ、適当でいいか…。
とりあえず前フリしちゃったので、ちょ~短編との関係から。ちょ~短編では、プリキュアオールスターズのみなさんが、各々の必殺技を使います。プリキュア5の皆さんは最終的には「レインボーローズエクスプロージョン」を使うわけです。ところがこっちの長編の方では、キュアドリームがスーパープリキュアもといシャイニングドリームに進化して戦うことになるので、トドメ技である「レインボーローズエクスプロージョン」は使えないワケです。せっかくの劇場版で超必が見られなかったら…、どんなに出来のいい映画であったとしても、微妙に物足りない感が残ってしまうと思われるワケで、ちょ~短編を利用することで、超必なしで映画を成立させたとも言えそうな気がします。長編の方は今回も個人戦…というか2vs1がメインだったし、いつもの6vs1をちょ~短編でやっといた(他のプリキュア連中もいるので11vs1でしたが)意味も大きかった気がします。
もひとつ前フリしちゃったミラクルライト2の話。前回の映画では、露骨にスクリーンのこちら側への語り掛けけ行為があった(ような記憶がある)のですが、今回はおかしの国の国民への語り掛けと掛けることで、露骨さがだいぶ軽減された感。スクリーンの向こうでもみんな振ってたし、応援を受けるドリームの姿がどちらとも取れるように工夫されてた気。
前フリ話終了。
ひとつめの前フリ話とも関連するけど、こういう作品には、「入れなければいけないシーン」、いわゆる「約束事」というものがあります。プリキュアで言えば「変身シーン」と「必殺技シーン」ですね。そして映画用のミラクルライト2を使うシーン、新しい変身、新しいプリキュアの必殺技という要素をしっかと入れて、劇場版らしい壮大なストーリーにしつつ、さらに子どもが見ていられる90分という枠に収めなければならないというちょっと考えただけでも相当に厳しそうなミッションがあります。ちょ~短編の方は逆にその「約束事」だけを詰め込んだ作品とも言えますね。
んで、これがまた上手いこと入って90分に収まっている様が職人技を見る感覚でした。ポニョのあとに見たもんだから、2時間約束事もなく自由にやってあったっぽいそれと、約束事を全部詰めつつ笑いあり涙ありツッコミどころありハラハラドキドキありカッコイイとこありかわいいとこありエロいとこあり考えさせる事ありなプリキュアさんすげぇ、というか大衆映画すげぇ…という感想を持ったとか持たないとか。
いやもうのぞみさんの攻めっぷりがすごいんですよ、冒頭から三瓶に殺されるかと思った。中盤のアレはむしろ殺された…。くそぉ公式カップリングめ…。つか操られただけであんなに強くなれるんならいつもおまいも戦えよ…。
あと、お菓子化。公式的にもお菓子化攻撃は「表面コーティング」なのかな? チョコ化された手でパンチを繰り出したときは腕が砕けるんじゃないかとヒヤヒヤしたワケですが…。ルージュとアクアの透明度からして、実際にお菓子化してたという設定を推したい。身体が内部から再生成されたことで、外枠(おかし)と内側の大きさが同一になり、外枠が割れたと言う方が(自分的に)しっくりくる。復活したみなさんが外枠のおかしを食べて「あらおいし」とかいう何だかエロいシーンも見たかった気。
んなこと書いたら例のアレのシーンで先生が「チョコの味がする」とか言っちゃうシチュエーションを妄想してしまった…、こ、これはエロすぐる…。
ラスボスを救わずに葬っちゃうのはプリキュアの伝統。ムシバーンさんは救ってあげたかったタイプだけどね…。せめて本当においしいおかしを食べてから逝ってほしかったよ…。
シャイニングドリームは名前の通りほんのり光っているのが地味にいい感じでした。通常ドリームよりさらにあり得ない髪色になるのもまた。
感想としてはこんなもんかな。あ、最後にひとつ、ブンビーさんにはみんなの気持ちがこもったケーキを食べての感想を言ってほしかったかも。テーマ的に「ひとりじゃ寂しいなぁ」というような感想が合ってるんだろうけど、それだとそのケーキ自体を否定してるようにも取れてしまうから、「わたしの誕生日も誰か祝ってくれないかなぁ」とかの方がいいかな?
ということで、かなり満足できた映画でした。のぞみさん好きは是非見た方がいいよ!
でも劇場スクリーンって意外と地デジより画質悪いんだよなー。
映画見終えたあと、移動中に昨日の夜桜四重奏(BS-i版)#4を見たんですが、身体を乗っ取られているらしいギンという人の話がこの映画とちょっとリンクした気になった。そうやっていちいち「ギン」って呼んじゃうから自我が消えないんじゃないかなーと、プリキュア映画を見たあとだと思うよ…。「名前を呼ぶ」「名前を付ける」ことにより、それが形となるんだ…。

去年の映画のミラクルライトは、「つけてというまでつけないでね」というアナウンスでしたが、今回のは「プリキュアがピンチになったらつけてね」というアナウンスまででした。前回のと違って何か投影するライトではなく、ただ点灯するだけという変更点と、前回のアナウンスがあまり効果なかったからなんだろうなー、と想像。
公開からまだ1週間経ってないけど、普通の平日のせいもあって、客の入りはイマイチ。自分の他は3組ぐらいだったかな。今回のはミラクルライトシーンが結構工夫されていたので、前回ほど疎外感はなかったけども。まぁその辺は後述。
つことで本編の感想に。あまりに短いので分けるのもどうかと思われる「ちょ~短編 プリキュアオールスターズ GoGoドリームライブ!」 の感想から。
「ドリームライブ」なんて言ってるから、下手したら(ゲーム用CG使い回しの)CGアニメかとも思いましたが、ちゃんと手描きで安心しました。そして5分の詰め込みっぷりがすげぇ。懐かしさその他もろもろの感情がわき上がって思わず泣きそうになった。設定が強引すぎるので、細かいところを気にしだしたらキリがないのですが、それはすべて「なんせ5分ですから」というひとことで一蹴してるかのような潔さがまたイイ。ほとんど変身シーンと必殺技シーンしか入れられないもんなー。
実際オールスターになるシチュエーションってどんなんだろうか? とか妄想してたら、春に長編化だそうで。どのプリキュアでも異世界はあるから、そこで合流するとして、他のプリキュアとの記憶が残っているとそれはそれで困るので、記憶が残らないシチュエーションにしないとなーとか考えつつも、そもそもオールスターズのゲームがあるじゃんかというところで終わる。
まぁ、春を待ちましょう。プリキュア5の皆さんの扱いはちょっと本編と絡んでた気がするけど、それは本編の方で。
じゃ本編。
…どんだけお菓子好きやねん!
いや、ムシバーン(今回のボス)さんの言い分がね…。プリキュアのみなさんの「(前略)ケーキが食べたいんです!!」も相当インパクトだけども! でもそれを微塵も疑わずに作りきった感のあるいい映画でした。さすが「はじけるレモンの香り!!」で押し通せるスタッフのみなさんですわ。
この映画、意外と切り口がいっぱいあるので、時系列で追うと感想をきれいにまとめるのが難しい…。まぁ、適当でいいか…。
とりあえず前フリしちゃったので、ちょ~短編との関係から。ちょ~短編では、プリキュアオールスターズのみなさんが、各々の必殺技を使います。プリキュア5の皆さんは最終的には「レインボーローズエクスプロージョン」を使うわけです。ところがこっちの長編の方では、キュアドリームがスーパープリキュアもといシャイニングドリームに進化して戦うことになるので、トドメ技である「レインボーローズエクスプロージョン」は使えないワケです。せっかくの劇場版で超必が見られなかったら…、どんなに出来のいい映画であったとしても、微妙に物足りない感が残ってしまうと思われるワケで、ちょ~短編を利用することで、超必なしで映画を成立させたとも言えそうな気がします。長編の方は今回も個人戦…というか2vs1がメインだったし、いつもの6vs1をちょ~短編でやっといた(他のプリキュア連中もいるので11vs1でしたが)意味も大きかった気がします。
もひとつ前フリしちゃったミラクルライト2の話。前回の映画では、露骨にスクリーンのこちら側への語り掛けけ行為があった(ような記憶がある)のですが、今回はおかしの国の国民への語り掛けと掛けることで、露骨さがだいぶ軽減された感。スクリーンの向こうでもみんな振ってたし、応援を受けるドリームの姿がどちらとも取れるように工夫されてた気。
前フリ話終了。
ひとつめの前フリ話とも関連するけど、こういう作品には、「入れなければいけないシーン」、いわゆる「約束事」というものがあります。プリキュアで言えば「変身シーン」と「必殺技シーン」ですね。そして映画用のミラクルライト2を使うシーン、新しい変身、新しいプリキュアの必殺技という要素をしっかと入れて、劇場版らしい壮大なストーリーにしつつ、さらに子どもが見ていられる90分という枠に収めなければならないというちょっと考えただけでも相当に厳しそうなミッションがあります。ちょ~短編の方は逆にその「約束事」だけを詰め込んだ作品とも言えますね。
んで、これがまた上手いこと入って90分に収まっている様が職人技を見る感覚でした。ポニョのあとに見たもんだから、2時間約束事もなく自由にやってあったっぽいそれと、約束事を全部詰めつつ笑いあり涙ありツッコミどころありハラハラドキドキありカッコイイとこありかわいいとこありエロいとこあり考えさせる事ありなプリキュアさんすげぇ、というか大衆映画すげぇ…という感想を持ったとか持たないとか。
いやもうのぞみさんの攻めっぷりがすごいんですよ、冒頭から三瓶に殺されるかと思った。中盤のアレはむしろ殺された…。くそぉ公式カップリングめ…。つか操られただけであんなに強くなれるんならいつもおまいも戦えよ…。
あと、お菓子化。公式的にもお菓子化攻撃は「表面コーティング」なのかな? チョコ化された手でパンチを繰り出したときは腕が砕けるんじゃないかとヒヤヒヤしたワケですが…。ルージュとアクアの透明度からして、実際にお菓子化してたという設定を推したい。身体が内部から再生成されたことで、外枠(おかし)と内側の大きさが同一になり、外枠が割れたと言う方が(自分的に)しっくりくる。復活したみなさんが外枠のおかしを食べて「あらおいし」とかいう何だかエロいシーンも見たかった気。
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ラスボスを救わずに葬っちゃうのはプリキュアの伝統。ムシバーンさんは救ってあげたかったタイプだけどね…。せめて本当においしいおかしを食べてから逝ってほしかったよ…。
シャイニングドリームは名前の通りほんのり光っているのが地味にいい感じでした。通常ドリームよりさらにあり得ない髪色になるのもまた。
感想としてはこんなもんかな。あ、最後にひとつ、ブンビーさんにはみんなの気持ちがこもったケーキを食べての感想を言ってほしかったかも。テーマ的に「ひとりじゃ寂しいなぁ」というような感想が合ってるんだろうけど、それだとそのケーキ自体を否定してるようにも取れてしまうから、「わたしの誕生日も誰か祝ってくれないかなぁ」とかの方がいいかな?
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そろそろ終わりそう(1日1回上映館が増えてきた)なので見てきました。まぁ、メジャータイトルの浅見で何か語るのは火種になりがちなのでむしろ控えたい気持ちも…。つか他所のレビューを全然見てないので、一般的な評判がどうだったのかも知らないのでどの程度のさじ加減で書くとよさげなのかがさっぱりです。(気にしてたの?)
いつも通り少なくとも自分の感情には嘘をついていない感想を書けば、「自分がそう思ってしまったのだから仕方ない」という逃げ道は用意できるので、今回もその方向で。
予防線終了。
ということで、正直な感想としては、「笑うところも泣くところもなかった」というのが一番シンプルなものかな。おもしろいとかつまらないとかそういうエンターテイメント的なところを気にしないで作られた感じ。だから、この作品に対して「おもしろかった」とか「つまらなかった」という感想をあえて書くのはあまり意味のないことなのではないかと感じる次第。
以下映画を見ながら感じたことを箇条書き風に。
●画作りが絵本的
徹底されていたわけではないけど、草むらとか水しぶきとかが絵本でよく見かけるような作画をしていた印象。公開前か公開中だったか忘れたけど、いつぞややってた宣伝番組にて「子ども目線」(水平線の位置が高いとか)とか言っていたので、「子どもの目から見た世界」ってことなのかな?
●といいつつあまり徹底されない子ども目線
部屋のシーンとかでは結局カメラ位置は上に行っているし、子どもから見た大人というほど大人っぽい大人は描かれず、子ども目線の画と大人目線の画が入り乱れてしまうようになっていた気。よって、大人では素直に見られず、子どもでは理解できないようなシーンがそれぞれあったんじゃないかと思う次第。
●手描きにこだわった無駄に描き込まれた絵
ポニョの妹たちや、海辺の虫、躍動感ありまくりな波 etc... 言ってしまえば「これぞジブリ」というものではあるし、そこが描き込まれる意味はないわけではないと思うけど、描き込む労力と、描いた事による観客が感じられるであろう映像表現の費用対効果…というか労力対効果がアンバランスになっていると思った。そこまで描かないでループ素材にする、CGを使って描く労力を減らす…といった現在では当たり前にやられている省エネ画面で作った場合との感じ取られるであろう映像の意味にどれだけの違いがあって、その違いはそこまでして埋めなければならないものだったのか…正直疑問に感じてしまう。
リミテッドアニメを見まくっている身からすると、「動く必要のないところは動かない」→「よく動くところには大きな意味がある」という感覚を持ってしまうので、その画が持つ意味以上の描き込みがなされていると、逆に「そう描かなければならなかった意味」を探してしまうことになり、本編を軽く見失いそうになったりするので、いろんなものがよく動く画面がより素晴らしいモノとは思いがたかったり。
まぁおかげで眠くなったりはしないわけですが。
●ロリコン悟りの境地
CMを見てた限りでは、人間化したらそのまんま人間化したままかのかと思いきや、魚と半魚人と人間を行ったり来たりするという設定でした。「魚でもOK」っつーところまでついに到達したのね…と。「人間化する」という設定はもう“観客に引かれないために付け足した設定”ぐらいにしか見えない罠。もしくは“魚姿でも人間姿でも等しくロリ”というのをアピールする用の設定か。
●遺作臭が出てると思えるぐらいの説教臭さ
ということで、「おもしろさ」を捨ててまで伝えたかったところなのではないかと思えたのは、自分の意志を継いでいくであろう若者たちへのメッセージのようなもの。話にのめり込むようなおもしろさがないからこそ際立っていた“ジブリらしさ宮崎駿らしさを詰め込みまくった作画”からは画面作りへのこだわりを伝える意味が見えるし、ポニョの親=産みの親=宮崎駿 が若者にソレを託すというのは深読みするなという方が無理というもの。映画の最後の方なので書いちゃうと激しくネタバレすることになるので詳しく書けませんけど。
●そう考えるとソウスケ母子の雑な気質も
海で空き瓶に詰まったポニョを拾って、それを引っ張ったり押し込んだりしつつ、最終的には石でビンを割る(普通の魚の硬度ならちぎれちゃったり傷ついたりするだろう)。海で拾った魚っぽいものをバケツに水道水というたとえ淡水魚であっても厳しい環境下に海水魚をブチ込むという暴挙。子どもを抱えているのにまったくもって安全第一でないリサ。…と、上げればキリがないほどにこの母子は雑である。
つまり“最終的には託すことになる相手は現時点では雑”という風に読めて、それは「とりあえず最初は雑でもいいからまぁ、受け取ってくれよ」というメッセージに見える、と。
●まとめ
もう少し書くこと思っていた気もするけど、そろそろまとめ。
この映画は、宮崎駿&ジブリというブランドだけで集客できるようになったことを利用して、これまでの宮崎駿&ジブリのファンや関わってきた人達へのメッセージを詰めた、通常の楽しい映画やおもしろい映画とは違うもの という解釈をしてみた。
重ねて言いますが、あくまで光希桃の個人的な感想です。
ちょっと攻めすぎた感。もちろん持った感想であることに嘘はないですが、「こう考えてみると面白いかも?」という気持ちが全くないわけでもないわけで。どーとでも取れる作品は、それこそ「どー取るか」ってとろが大きいわけで、いろんな取り方してみるのもいいんじゃないかな。
映画ははしごが基本なので、ポニョ後に2本みてきました。(つづく)
いつも通り少なくとも自分の感情には嘘をついていない感想を書けば、「自分がそう思ってしまったのだから仕方ない」という逃げ道は用意できるので、今回もその方向で。
予防線終了。
ということで、正直な感想としては、「笑うところも泣くところもなかった」というのが一番シンプルなものかな。おもしろいとかつまらないとかそういうエンターテイメント的なところを気にしないで作られた感じ。だから、この作品に対して「おもしろかった」とか「つまらなかった」という感想をあえて書くのはあまり意味のないことなのではないかと感じる次第。
以下映画を見ながら感じたことを箇条書き風に。
●画作りが絵本的
徹底されていたわけではないけど、草むらとか水しぶきとかが絵本でよく見かけるような作画をしていた印象。公開前か公開中だったか忘れたけど、いつぞややってた宣伝番組にて「子ども目線」(水平線の位置が高いとか)とか言っていたので、「子どもの目から見た世界」ってことなのかな?
●といいつつあまり徹底されない子ども目線
部屋のシーンとかでは結局カメラ位置は上に行っているし、子どもから見た大人というほど大人っぽい大人は描かれず、子ども目線の画と大人目線の画が入り乱れてしまうようになっていた気。よって、大人では素直に見られず、子どもでは理解できないようなシーンがそれぞれあったんじゃないかと思う次第。
●手描きにこだわった無駄に描き込まれた絵
ポニョの妹たちや、海辺の虫、躍動感ありまくりな波 etc... 言ってしまえば「これぞジブリ」というものではあるし、そこが描き込まれる意味はないわけではないと思うけど、描き込む労力と、描いた事による観客が感じられるであろう映像表現の費用対効果…というか労力対効果がアンバランスになっていると思った。そこまで描かないでループ素材にする、CGを使って描く労力を減らす…といった現在では当たり前にやられている省エネ画面で作った場合との感じ取られるであろう映像の意味にどれだけの違いがあって、その違いはそこまでして埋めなければならないものだったのか…正直疑問に感じてしまう。
リミテッドアニメを見まくっている身からすると、「動く必要のないところは動かない」→「よく動くところには大きな意味がある」という感覚を持ってしまうので、その画が持つ意味以上の描き込みがなされていると、逆に「そう描かなければならなかった意味」を探してしまうことになり、本編を軽く見失いそうになったりするので、いろんなものがよく動く画面がより素晴らしいモノとは思いがたかったり。
まぁおかげで眠くなったりはしないわけですが。
●ロリコン悟りの境地
CMを見てた限りでは、人間化したらそのまんま人間化したままかのかと思いきや、魚と半魚人と人間を行ったり来たりするという設定でした。「魚でもOK」っつーところまでついに到達したのね…と。「人間化する」という設定はもう“観客に引かれないために付け足した設定”ぐらいにしか見えない罠。もしくは“魚姿でも人間姿でも等しくロリ”というのをアピールする用の設定か。
●遺作臭が出てると思えるぐらいの説教臭さ
ということで、「おもしろさ」を捨ててまで伝えたかったところなのではないかと思えたのは、自分の意志を継いでいくであろう若者たちへのメッセージのようなもの。話にのめり込むようなおもしろさがないからこそ際立っていた“ジブリらしさ宮崎駿らしさを詰め込みまくった作画”からは画面作りへのこだわりを伝える意味が見えるし、ポニョの親=産みの親=宮崎駿 が若者にソレを託すというのは深読みするなという方が無理というもの。映画の最後の方なので書いちゃうと激しくネタバレすることになるので詳しく書けませんけど。
●そう考えるとソウスケ母子の雑な気質も
海で空き瓶に詰まったポニョを拾って、それを引っ張ったり押し込んだりしつつ、最終的には石でビンを割る(普通の魚の硬度ならちぎれちゃったり傷ついたりするだろう)。海で拾った魚っぽいものをバケツに水道水というたとえ淡水魚であっても厳しい環境下に海水魚をブチ込むという暴挙。子どもを抱えているのにまったくもって安全第一でないリサ。…と、上げればキリがないほどにこの母子は雑である。
つまり“最終的には託すことになる相手は現時点では雑”という風に読めて、それは「とりあえず最初は雑でもいいからまぁ、受け取ってくれよ」というメッセージに見える、と。
●まとめ
もう少し書くこと思っていた気もするけど、そろそろまとめ。
この映画は、宮崎駿&ジブリというブランドだけで集客できるようになったことを利用して、これまでの宮崎駿&ジブリのファンや関わってきた人達へのメッセージを詰めた、通常の楽しい映画やおもしろい映画とは違うもの という解釈をしてみた。
重ねて言いますが、あくまで光希桃の個人的な感想です。
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ちょっと攻めすぎた感。もちろん持った感想であることに嘘はないですが、「こう考えてみると面白いかも?」という気持ちが全くないわけでもないわけで。どーとでも取れる作品は、それこそ「どー取るか」ってとろが大きいわけで、いろんな取り方してみるのもいいんじゃないかな。
映画ははしごが基本なので、ポニョ後に2本みてきました。(つづく)
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