
途中ではらいたをくらって、バトルシーンをまるまる見逃しまして、まともな感想が書けません。「ほら、折れない」あたりで退場して、帰ってきたら「行こうーーー」だった。おかげでフランキーやロビンがいた意味がさっぱりでしたよ。ムッシュールなんてなおさら…。
前回のアラバスタ編の焼き直しに続いて、冬島編の焼き直し…。アラバスタ編の映画は確かに泣けましたが、映画自体はかなりパッチワーク構成で、1本の映画としてどうよ? というのが正直なところだったのですが、今回の冬島編焼き直しは、映画の尺にぴったりと合っていて、アラバスタ編にあったようなツギハギ感を感じることもなく、描くべきところは丁寧にちゃんと描き、それほど重要でないところは切り捨てorすばやく収拾をつける感じになっていたのか、2時間の使い方が実に上手い感じでした。(何度も言いますがバトルシーン見てないのでその辺は自信ないです)
テレビシリーズとは違うキャラデザにすることで、使い回し疑惑とかを持つこともなく見られるというのもいい効果でしたね。某Zガンダムの使い回し&描き下ろしカットの不整合性と比べちゃったりすると特にねー。よく動けそうなキャラデザだっただけに、10分程度のバトルシーンを見逃しているのは本当に悔しいです。でも無理でした…。バトルして勝つだけだとわかっているのに、そこだけを目的にまた見に行くのもなぁ…というのが正直なところ。もう春休み入っちゃったし、お子さまたっぷりなのよねぇ。
ワンピースの泣きエピソードはどれも素晴らしいですが、この冬島編の泣かせっぷりもまたもの凄いので、それが2時間にぎゅっと詰まってて、泣くのも笑うのも忙しいわこれ!ぐらいの勢いでした。両サイドがお子さまの独り見だったのですが、こちとら歳食ってる分涙腺弱いもんでして、そんな状態ぐらいでは潤みが止まりませんわ。すすらないぐらいは気を付けましたが、鼻すすり音はちょっと遠めのお嬢さんらしき人のとかは聞こえてきたり。
内容自体はムッシュールとかのプラス要素があるにせよ、原作やテレビシリーズ時と大して変わらないと思いますが、色と動きと音と声と入ってて、ページをめくらなくてもよくて、2時間で終わるというメリットを考えると十分に価値がある作品だと思いました。テレビ版だと14話もあるんですなぁ。冬島編を見たくなったら迷わずこの映画を見るのが正解な気がしますよ。
いい映画になってて、内容に特に変化がないとなると、書ける感想がほとんどありませんな…。内容を既知じゃなかったフリして感想書くのも白々しいですしなー。
次回の映画は焼き直しシリーズではなく、何か新作らしいですよ。パラレルワールドネタなのかどうかはよくわかんないけども。ルフィ親分捕物帖じゃなくてよかったとは思いますけどねー。
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あと焼き直しシリーズとしては、出航編(ルフィ・ゾロ・ナミをゲットするぐらい)、ウソップ編、サンジ編、ナミ編、空島編、デービーバック編(いるか?)、ウォーターセブン編(長すぎ) が考えられるのかなぁ。全部できてくれると見直すのが楽でいいですな。ドラゴンボールもこれぐらいまとまってくれれば見やすいんだよなー。映画じゃなくてもいいから、1シリーズ3時間ぐらいでさー。
マンガ読むのに比べて見るのに(とてつもなく)時間がかかるってのはアニメの弱点のひとつだよなー。テレビシリーズを引き延ばさなければならない事情は重々承知しているのでそこはいいのですけど、引き延ばしたあとにまとめてくれるというアフターサービスが欲しい感じ。限りなく「テレビ番組」だったものをそのまま映像商品としてパッケージングしちゃっていいのか、それはちゃんと「商品」の体裁が整っているのかと思ってみたりしてみる。
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ということで超劇場版ケロロ軍曹3を見てきました。予告で「友達」どうこう言ってたので、ちょっと前にNHKでやってた佐藤順一監督の「友達思い」がどうのこうの話を思い出して、その計算づく感はいやらしく写っちゃうかもなー、と正直なところ思っていたのですが、まぁそんなに気にしなくてもよかったというか、鼻につかなかったわけではないけど、そこばっかりでもなく、笑いもメッセージもたっぷり詰まったいい映画でした。
ダークケロロという要素も、第一印象としては、ありがちのニセモノキャラ、ニセケロロ小隊ネタでもやるのかなぁ? というものでしたが、対立構造としてはガルル小隊(ギロロの兄ちゃんの隊)よりむしろ低いぐらいに感じました。それこそ「こんなケロロ小隊もあってもいいよね」という雰囲気のキャラ構成になってて、それがさらに「もうひとりのケロロ」というキャラ付けに深みを与えていたような。
**以下ネタバレ**
ダークケロロの正体をアレにすることで、超劇場版ケロロ軍曹を何となく3部作に仕立て上げてしまったのは見事でした。残念なことに去年や一昨年の映画の詳細が自分の記憶からだいぶ抜け落ちていたので、自分としてはそれほどヒザポンではなかったのですが。
ケロロ軍曹のぬるい部分を取っ払って、スマートに2分で侵略を完了させてしまうような能力を持ったダークケロロ大軍曹は、一分の隙もない完璧な侵略宇宙人という印象を初っ端に与えられるのですが、それをケロロ小隊が打ち砕いていくのではなく、そのもともとのケロロ軍曹から取り払った部分がむしろウィークポイントになっていくという展開は、よく考えられているなぁ、と思いました。
本編中はテレビ以上にガンダムネタが何の補足もなしにたっぷりと出てて、1/1ガンプラがラスト・シューティングをするまでの流れは実に爽快でした。せっかくだからマグネットコーティングバージョンであることを生かしたネタも欲しかったですが。ガンダム駆動音がなかったのはあくまでガンプラだから仕方ないところなんでしょうかねぇ。自分はガンプラは全然作らないので、首のジョイント以外でプラモを感じさせるところがあったかはよくわかりませんでしたが。あの(元々の)スケールモデルならではのプラモっぽいこともあればよかったかも。ついでにあのガンプラ、映画館のショップでも売ってれば意外といいネタだよなーと今思った。
そんなガンダムネタを多量にやりつつ、ケロロがダークケロロを殴ったシーンで、いつもの殴り後のおやくそくネタをあえて入れてこないのは、つまるところダークケロロにはケロロのガンダム好き設定が本能レベルで入ってない、ケロロ軍曹のいいところが本当に入っていない、愛すべき要素が見つからない…=劇中で葬られてもいたしかたない存在 という印象を我々に与えるものだったのではないかと今にして思う。この前のガンプラを投げて食いつかせよう作戦にも全く食いついてこないシーンも含めてね。
そして最後近くなって、ダークケロロの正体が明かされ、テレビ版にフィードバックできないという劇場版というものの持っている制約や、状況やしでかしたことのでかさ等々のいわゆる“死亡フラグ”を抱えまくった状態になり、自分としても「ここは犠牲になっていくのが一番安定したラストだよなー、寂しいけど」と思わされていたところでの、まさかのどんでん。いやぁ、一本取られた。
ということでいい映画でした。
武者ケロは…まぁ、いいか、略。武者ガンダムネタが必要かと思いましたが、入れられてもわからない可能性大。
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今朝のケロロ軍曹は微妙に映画とリンクしてたのなー。(道具だけ) 冷やした方が効くという効果は結局使われなかったねぇ。

前週に前売り&席ゲットのために劇場に足を運ばなければならないのはそれなりに面倒だけど、朝の行列がなくなったのは嬉しさ半面寂しさ半面ですな。
ということで生わさび(初日舞台挨拶)つきドラ映画鑑賞ですよ。(舞台挨拶の話は後述)
思いのほかいい映画でしたというのが正直なところ。映画宣伝がいまいち自信なさげな印象だったり、スタッフのやる気のほどが前作、前々作ほど見えてきていない感じだったので、何か失敗してて、それ自覚してんのかなーとか思っていたのですが、そんなに目くじら立てて怒りたくなるようなところもなく、意外と楽しめました。
特に前半の“のび太たちとキー坊のいる日常”の描写は、「のび太の恐竜2006」の反省からか、実に丁寧に描かれ、のび太と共にキー坊と暮らす日常を感じることができた感じでした。要所要所にちりばめられたギャグもだいぶウケがよく、つかみはOKで前半の折り返し成功したように見えました。
まぁあえて「前半の」と書いたことである程度察してもらえたかと思いますが、後半の完全オリジナル部分“緑の巨人”については、話がわかりにくいというか、どの話を見て欲しいのかがよくわからない構成になっていた気がします。反戦なのか環境なのか対岸の火事じゃねぇ話なのかがちょっとボヤけてた感じ。ここはやはり原作準拠して「緑からのご意見」というところについてはブレずに描いた方がよかったんじゃないかなと思ってしまう。元々の原作設定の「地球の緑を救出する」という中に、他の植物の意見として、本作の「人類滅亡作戦」という過激な意見があるのは思いのほかそれほど気にはならなかったけど、樹木の長寿命から見て、人間や動物ではできない長期的な視点が持てるというメリットはいまいち与えきれなかった感じかなぁ。
人や動物が植物なしに生きられないのと同様に、植物もまた動物がいないと生きられないという視点を入れてきたのは、結構納得できたし、ありだと思うけど、それも何だか中途半端だった感じかなぁ。
でもこれの原作が発表されてからもう10年以上経っていて、それでもまだあの頃と変わらず「気づき始めてる」止まりな我ら人類が心底申し訳なかったのは確か。2代目キー坊が新・雲の王国に登場する頃には何か胸を張って言える進展があるといいなぁ…。
話のメイン内容についてはこれくらいにして、キャラクターとかはキッズ声優とかの関係でちょっと多すぎ感。この話の作りに関していえばジャイアン、スネ夫、しずかすらそれほどいらなかった気がするほど。本筋には関係ない、何の意味があるのかよくわからない、むしろTV放映用のカット部なんじゃないかと思えるようなシーンがいっぱいあった。小難しい部分もいっぱいある映画なんだから、そんな間があるならそっちの解説にまわした方がよかったのではないかと思えるくらいに。
自分が特によくわかんなかったのはタイトルでもある「緑の巨人」について。いにしえの樹木兵器とでも言うようなモノっぽいことはわかるものの、なぜキー坊媒介なのか、それで何したいのかとかがさっぱりだし。メインゲストキャラのリーレ王女もお飾り君主であったことまではわかるものの、彼女が持つ悩みや不安なんかはあまり伝わってきた気がしない。
それと大長編のだいご味でもある、出し惜しみなしのドラ秘密道具ですが、今回は特に薄い。いろいろドラミに預けてしまったという伏線を張りつつ、空気砲や驚時機、タケコプターは持っていたりと、いったい何がなかったのかもよくわかんなくて、むしろどこでも蛇口がなかっただけなんじゃないかとか。
総じていうと、前半の下ごしらえはだいぶよかったけど、後半で何の料理を作っているのかわからなくなった感じといったところ。
■舞台挨拶
ドラレギュラー+出木杉アナウンサー+堀北真希+三宅裕司+キー坊の子+千秋&監督
大原めぐみ氏が(キャラ作りのための)メガネしてなかった…。
かかずゆみ氏のコメントが薄すぎる…。
ジャイアン(木村昴)は毎年同じネタ(歌おうとする)なんですが…。
水田わさび氏が天気の話をしてましたが、私 地下鉄から直で上がったんで外の天気見てません…。そもそもここにいる人たちは8時半ぐらいまでの天気しか見られない環境だったんですが、そこんとこわかって言ってますか…? 携帯OFFるから天気情報も入らないz!
揃いも揃って主に「キー坊がかわいかったね!」しか言わないのはどうかと思うよ…。確かにそうだけど、作品として主張するのはそこじゃないでしょうに。
キャラとしては重要な役回りではなかったけど、役者&子どもの素人声優陣の中で、何だか1人だけ声優っぽい演技してた有田哲平氏が来なかったのはちょっと残念。こういうタイプ(ちょっとヌケてる中堅の人)限定なら意外と声優業行けるんじゃね?とか思ってた。上手いとか下手とかじゃなく、声優さんがしゃべるみたいに馴染んでた印象。
あとはもはや恒例の撮影タイムとか。そろそろ初日舞台挨拶回で、子どもさんたくさんを想定しまくるのはやめようよ…。満席ではあるけど、親子連れなんて半数ぐらいだよ…。初回はいい歳こいたドラマニアがたっぷりいるんだよ…。声なんて出ませんし出せません…。
しかしこの初日舞台挨拶の宣材、いつ使ってるんだろうね? いつも試写会のばかり使ってる印象しかないんですが。
まぁそんなところで。
あ、キー坊がソニックすぎる件を書くの忘れた…。ゲーム化がSEGAだからいいのか!?
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せっかくなので昨日のドラえもん。「ぼく桃太郎のなんなのさ2008」。バケルくんがどこかに行ってしまった…;;。まぁ今のこの状況で(ぴっかぴかコミックスで発行中とはいえ)バケルくん登場は難しいと思いますが、せめで背景キャラでちょっと出してあげるぐらいの配慮が見たかったよ。バケルくん故の「ひとり足りないよ」が見られなかったのは残念。
しかし恐竜やった結構すぐあとの話でこれって、「タイムマシン故障しすぎ!」って印象が強すぎる気がしますな。
さて、来年の映画が楽しみですな!(見た人はわかってると思うので何の映画かは書きませんよ
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